住宅の断熱性能を表す「UA値とは?」

住宅の断熱性能を表す「UA値とは?」

UA値(ユーエーチ)とは、住宅の断熱性能を表す指標で、夏涼しく冬暖かくずっと快適に暮らしたい方は、見逃せない指標です。また、国の省エネ対策として2025年にUA値の義務化が決まったこともあり、UA値を知らずに家を購入した場合、数十年後の資産価値が大きく減ってしまう恐れがあります。

ここでは、UA値の基準や計算方法、福岡工務店の平均UA値、UA値の義務化が決まった背景などを分かりやすく解説します。

30年後、50年後も快適に暮らせる家を第一に考えて、創業当時から高気密&高断熱の長期優良住宅にこだわってきた福岡工務店。人生で一度の大きな買い物だからこそ、私たちも家づくりに本気で向き合っています。家づくりに失敗したくないとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

 

断熱性能を表す「UA値(外皮平均熱貫流率)」とは?

住宅の断熱性能を表す「UA値とは?」UA値とは、外気に触れる壁や屋根から、住宅の室内の熱がどのくらい外へ逃げやすいかを数値化をしたもので、外皮平均熱貫流率ともいいます。UA値は、数値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高い家(高断熱住宅)となり、省エネ性能の高い住宅になります。

 

UA値の計算式

●UA値は、外気に接する部分(屋根・壁・窓・ドア・基礎など)から外へ逃げる総熱量を、外皮の総面積で割って求めます。
●UA値(外皮平均熱貫流率)=外皮総熱損失量(w/k)÷外皮総面積(㎡)

 

UA値、外皮平均熱貫流率の読み方

●UA値:ゆーえーち
●外皮平均熱貫流率:がいひへいきんねつかんりゅうりつ

 

高断熱住宅の5つのメリット

住宅の断熱性能を表す「UA値とは?」

UA値が小さい家は、すなわち高断熱住宅です。断熱性が高い家のメリットは下記の5つです。

●夏も冬も、どの部屋も快適でストレスがなくなる
●光熱費が安くなり、家計が楽になる
●熱中症のリスクが減り、健康で長生きできる
●ヒートショックのリスクが減り、健康で長生きできる
●結露やカビが無くなり、健康で長生きできる

 

地域によって違うUA値の基準

UA値の基準は、2013年(平成25年)国土交通省による「建築物省エネ法」によって、地域ごとに定められました。

日本は南北に長いため、地域によって気候が大きく異なります。そこで、日本全国を8地域(1地域~8地域)に細分化し、それぞれの地域に基準が決められました。なお、福岡県は、おおむね6~7地域に分類されており、UA値の基準は0.87以下となっています。

 

省エネルギー標準地域区分

住宅の断熱性能を表す「UA値とは?」

地域区分UA値主な該当都道府県
1・20.46以下北海道
30.56以下青森県・岩手県・秋田県
40.75以下宮城県・山形県・福島県・栃木県・新潟県・長野県
5・60.87以下茨城県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・富山県・石川県・福井県・山梨県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・高知県・福岡県(八女市(旧矢部村)のみ5地域)・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県
70.87以下福岡県(福岡市・志免町・新宮町・粕谷町・芦屋町)・宮崎県・鹿児島県
8沖縄県

 

福岡工務店の平均UA値は0.50

福岡工務店がこれまでに建築した住宅の「平均UA値は0.50」です。東北のUA値の基準が「0.56以下」となっていますので、福岡工務店の建てる家は、雪深くて寒さの厳しい東北の住宅よりも高い断熱性能を備えている住宅ということになります。

住宅の断熱性能を表す「UA値とは?」

 

UA値は地球温暖化対策

住宅の断熱性能を表す「UA値とは?」

 

頻発する異常気象の原因は地球温暖化

近年、日本だけでなく世界中で、洪水や干ばつをはじめとする異常気象のニュースを目にします。こうした異常気象の原因として考えられているのが、二酸化炭素などの温室効果ガスによる地球全体の気温上昇(地球温暖化)です。国連によると、過去10年間(2011~2020年)は観測史上、最も気温が高い10年間となり、地球温暖化が急速に進んでいると報告されています。

 

日本でも本格化した地球温暖化対策

現在、世界中の国々が地球温暖化対策に法的拘束力を持たせ、義務化に踏み切ろうとしています。この起点となったのが2015年のパリ協定です。パリ協定には日本も参加しており「2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする」と発表しました。また、2021年4月には当時の菅総理が、2030年度までに温室効果ガスを2013年度から46%削減すると発表。当初目標を7割引き上げる大胆な目標を掲げました。

 

温室効果ガスの16%は住まいから発生

日本の二酸化炭素排出量(CO2)のうち、16%が住まい(家庭部門)です。現在、オフィスなや商業施設などの大規模建物は、先行してCO2の削減対策が進んでいますが、住宅はほとんど手が付けられていませんでした。しかし、目標の2030年まで残り8年となり、現在急ピッチで対策が進められています。

 

住まいのCO2削減対策とは

住まいから排出されるCO2の内訳は、冷暖房が28%、給湯が24%、家電製品が45%です。そこで、省エネルギー対策のひとつとして打ち出されたのが、建物自体の断熱性向上です。しかし、これまで、断熱性能に関する明確な基準や指標がありませんでした。そこで、打ち出されたのがUA値という指標になります。

 

2025年にUA値0.87以下が義務化へ

住宅の断熱性能を表す「UA値とは?」

 

これまで義務化が見送られてきた経緯

これまで長い間、省エネ対策の義務化が議論されてきましたが、実現してきませんでした。その理由として、2020年に省エネ義務化が見送られた際には、日本政府が3つの理由を上げました。

1.現行の新築に、省エネ基準を満たす住宅が半数程度しかないこと
2.設計者や中小工務店が省エネ基準に熟達していない
3.申請者・審査者ともに必要な体制が整わない

分かりやすく解説します。

まず、UA値を算出するには、「家づくりに携わる営業、設計、現場監督、職人などが、断熱や気密に関する専門知識を有していること」「複雑な計算ができる専用ソフトの導入と運用ができること」が必要です。また「高単価になってしまう省エネ住宅を販売できるスキルやブランド力があること」も求められ、これら3つが必須条件となります。

しかし、住宅建築業界は、他業界に比べて非常に特殊で、年間施工棟数が10棟以下の家族経営のような小さな建築会社が、全体の8割を占めています。そこで、もし省エネの義務化をおこなうと、8割を超える零細建築会社への負担があまりにも大きく、対応できない建築会社が大量に倒産。雇用の不安定化に繋がると懸念されたため、長年、義務化が見送られてきた経緯があります。

 

日本政府としては苦渋のUA値義務化

しかし、国際的に枠組みで定められ、各国が環境規制を強化する中、先進国の中でも一番遅れを取っていた日本が、さらに遅れを取るわけにもいかなくなり、ついに2025年に省エネ性能の指標のひとつであるUA値を義務化することとなりました。

現在、住宅建築業界では、断熱や気密に関する勉強会が活発におこなわれており、家を建てるお客様にとっては、どの建築会社でも最低の断熱基準を満たした家を建てたれる時代が近づいております。

 

Q値(熱損失係数)を説明する建築会社がいたら…

住宅の断熱性能を表す「UA値とは?」

過去、断熱性能の指標のひとつに「Q値(キューチ)」というものがあり、住宅性能に力を入れていた建築会社は、このQ値をお客様に説明してきました。しかし、Q値は床面積で計算するため、床面積の割に、外皮面積が増える小さな住宅や複雑な形の住宅は、基準をクリアすることができないなど、住宅の大きさや形によって不公平が生じていました。

それが、より公平で正確な数値を算定することができるようになったのがUA値になります。中には、いまだに「Q値」を使用しているハウスメーカーもありますが、これからは「UA値」で比較することをお勧めします。

 

UA値と同じくらい重要なC値

住宅の断熱性能を表す「UA値とは?」なお、UA値と同じくらい重要な指標に「C値」があります。C値は、住宅の気密性を表す指標です。UA値は、コンピューター上で計算した机上の数値になりますが、実際の建物は施工によってわずかな隙間が生じており、断熱効果を発揮できない箇所が発生します。この断熱効果がない部分を実際の建物で検査して導き出すのがC値です。

詳しくは、家の気密性能がわかるC値をご覧ください。

 

まとめ

住宅の断熱性能を表す「UA値とは?」

ここまで、UA値が小さい家(高断熱住宅)のメリットや福岡工務店の平均UA値。2025年の省エネ性能の義務化が決まった背景を世界的な流れも踏まえて解説してきました。

今の状況は、1981年(昭和56年)の耐震基準の引き上げと似たような状況ではないかと考えています。今、中古の家を売買する際、昭和56年以降の耐震基準で建てられた家かどうかというのは査定に大きく影響します。

この先も気温上昇が続き、真夏の気温が今よりも高い状況になれば、光熱費が安く家全体が快適な省エネ住宅が、当たり前のように選ばれる時代になると考えられます。

もし、そのような時代になっても、しっかりと資産価値を維持しながら、長く快適に暮らせる家を建てたいとお考えの方は、ぜひ一度、福岡工務店にご相談ください。高気密・高断熱住宅に精通したスタッフが、丁寧にわかりやすくご説明させて頂きます。