丸川 和雄

大工職人

丸川 和雄

 

普段どんなお仕事をされてますか?

具体的にと言ったら、床や壁、そしてサイディングを張ったり、後は簡単な家具や作り付けの棚をつくったりすることが大工仕事になります。でも、要望があれば何でもやらせて頂きますよ(笑)年配の大工職人の中にはユンボ(ショベルカー)を使いこなして掘削したり、基礎をつくったり、型枠工事をする大工もいますし、屋根の施工が得意な大工もいます。仕事内容は、一から十まで教えられることはないので、みんな現場で一つ一つ覚えていきます。最初の頃は、先輩大工から「やれ」と言われて見よう見まねでやって、後はやりながら身体で覚えて行くんです。「できるからやる」んじゃなくて、「やりながらできるようになっていく」。大工職人は本当に奥が深いと思います。

 

 

業務で大切にしてる事は何ですか?

赤渕メガネにパーマは別にオシャレでやっているんじゃないんですよ。パーマをかけておいたら寝癖を誤魔化しやすいでしょう(笑)実はこう見えて、若い時は身なりに気を配るなんてことは全くしてきませんでした。それで特に問題もなかったんです。でも、さすがにこの年になってあんまりヨレヨレの見すぼらしい格好をしていたら、だらしなく見えてしまいますし、それでは周囲に示しがつかないと思うんです。自分が若い頃は施主様と言えば50代、60代の年上の方が多かったのに、今は20代、30代の私よりも年齢の若い施主様もたくさんいらっしゃいます。その方たちから見て私が「親方です」と言ってあんまりヨレヨレの姿で挨拶したら、「この人、大丈夫かな?」となりますよね(笑)なので、最低限のマナーはきちんとしないといけないと思っています。

 

 

お客様へメッセージをお願いします

正直、大工の立場からアドバイスすることは難しいですね。「こういう家が良いですよ」とも言えませんし、こればかりはお客様が何を求めているかで変わってしまいます。注文住宅の家は既製品ではなくオーダーメイドの一点ものです。大工としては毎回毎回現場でゼロからつくって行くものなんです。できれば建てる直前までに、細かい部分まで詰めて頂き、施工が始まったら後はドッシリ構えて待って頂くことでしょうか。急いで建てようとしたり、急いでいるのに途中で変更を加えようとしたりすると、思わぬ所で思わぬミスが出る可能性は増すと思います。後は、あまり安く家を建てられる建築会社はお勧めできません。理由がないと安くはならないからです。材料費をケチって安くしているというのは論外ですが、工期を短縮してコストダウンしている所は、どうしても現場もバタバタしてしまいます。工期が短すぎるのも正直どうかと思います。

 

 

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