C値は意味ないと言われる理由は?気密性能数値はどの程度確保すべきか

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきか

福岡工務店では家を建てる際に「C値(気密値)は大切」ということをお伝えしていますが、一方で「C値は意味がない」という情報を目にすることもあります。

そのため、これから家づくりを進めるのに「どちらが本当?」と疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、なぜC値は意味がないと言われるのか、その上でなぜ福岡工務店がC値を大切と考えているのか、C値の目安はどの程度必要なのか解説します。

住宅性能にこだわりたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

C値(気密値)とは 

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきかC値は『建物全体の隙間の総面積』を表している数値であり、家の気密性能を示す重要な指標です。隙間の面積を表す数値ですから、C値は小さいほど気密性が良い(高気密な)家となります。

 

気密性が高い(C値が小さい)家は息苦しくなる?

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきか

C値が小さい、つまり高気密になることによって空間が閉鎖的になり、結果として「息苦しく感じるのではないか」と考えている方が一定数見られます。

結論からお伝えすると、気密性が高い家だからといって息苦しく感じることはありません。

高気密と聞いて、「家の中と外で空気の出入りが無くなり、圧迫され息苦しい感じ」を想像される方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、法律で設置が義務付けられている24時間換気装置によって常に空気の入れ替えが行われており、2時間で家全体の空気が入れ替わるように設計されています。つまり、高気密による息苦しさはありえないのです。

 

 

C値に意味はある?

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきか

C値には非常に重要な意味があります。「C値は意味ない」という主張をしている口コミの中には、「日本は高温多湿な気候であるため、高気密にすることでかえって住み心地が悪くなる」という解釈の内容が多いです。

しかし、先ほどもご説明した通り、現代の家には24時間換気が義務付けられています。そのため、高気密であることが原因で換気効率や風通しが悪くなることはありません。

この解釈は、一昔前の「風通しの良い家は、良い家」という考え方からきているものだと思われます。

 

C値が悪いと何が起こるのか

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきか

C値(気密値)が悪い家では、24時間換気装置による計画通りの換気ができません。

なぜなら、隙間の多い家では意図しない箇所で空気の出入りが発生してしまうためです。すきま風と言えばイメージがしやすいかもしれませんね。

それにより、空気が淀んで湿気が溜まりカビの原因になったり、夏は暑く冬に寒くなったり、「快適」とは程遠い家になってしまうのです。

 

住宅性能のバランスが重要

ただし、C値(気密値)だけが良くても意味がありません。

どんなに高気密な住宅でも、屋根や壁、窓サッシや玄関ドアなどの『断熱性』が低ければ、そこから熱が移動したり結露が発生したりというような、不快な住環境になってしまいます。

反対に、どんなに性能の良い断熱材やサッシ・ドアを使用しても、C値が悪ければ隙間から外気が入り込み、こちらも不快に感じることになります。

『高気密高断熱』とまとめて言われるように、快適に暮らせる高性能住宅の実現には、C値(気密性能)と断熱性能のバランスが非常に重要です。

 

福岡工務店では、福岡に最適なバランスの高性能住宅とすることで、コストパフォーマンスの良い家をつくり続けています。

福岡で住宅性能にこだわった家を建てたいという方は是非一度、資料請求や来社予約をしてください。

 

高気密な家5つのメリット

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきかここからはC値が小さい、つまり高気密な家の5つのメリットについて解説します。

 

メリット1 部屋の温度を快適に保ち経済的

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきか

高気密な家は、冷暖房の空気が外部に漏れることや外気が住居内に侵入するのを防ぎます。そのため、エアコンによって調整した室温を保ちやすくなり、快適に過ごすことができます。

また、室温を保つことができるということは冷暖房費を抑えられるということです。福岡工務店のオーナー様からも「1年中エアコンを付けっぱなしにしていたのに光熱費が下がった」という驚きの声をいただいています。

 

メリット2 嫌な匂いを防ぐ

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきか

人が生活していると、二酸化炭素や匂いの原因となる菌などが室内に発生します。これらを適切に家の外に排出するには計画的な換気が必須です。

気密性が悪い家では、換気装置が室内の空気をうまく換気できず、結果として嫌な臭いが溜まる原因となってしまうのです。

高気密な家では、隙間が小さいことで計画的な換気が可能となり、嫌な匂いが留まるのを防ぐことに繋がります。

 

メリット3 大気汚染物質や花粉の侵入を防ぐ

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきか

毎年、春ごろになると中国から黄砂やPM2.5などの大気汚染物質が福岡に飛来します。また、花粉の飛散も多くなるため、花粉症の方にとってはとてもつらい季節です。

当然ながら、気密性が悪い家には隙間からこれらの大気汚染物質が室内に侵入してしまいます。

高気密な家なら、吸気口の専用PM2.5フィルターで大気汚染物質を受け止めてくれるため、室内はいつもクリーンな空気を取り込むことができます。つまり、キレイな空気の中で過ごせる家になるのです。

 

メリット4 腐敗・腐朽菌を防ぐ

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきか

日本の夏は湿度が非常に高く、その湿度は住宅の寿命を短くする大きな要因の1つとなります。なぜなら、高温多湿の環境は、建物の木を腐らせたり、壁の中の腐朽菌を増やしたりしてしまうからです。

気密性が悪いと、多くの湿気が建物の壁内に溜まってしまい、柱や土台に使われている木の腐食が進行しやすくなります。この腐食が進むと建物の耐震性や耐久性を低下させることにも繋がります。

 

高気密な家であれば湿気の侵入を防げるため、腐敗・腐朽菌の増殖を抑制でき、長年に渡って安心した住生活を送ることができるしょう。

 

メリット5 住宅建築会社の技術力を確認できる

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきか

隙間の無い高気密な家を建築するためには、高い技術力と豊富な知識や経験が必要です。

もし建築会社の技術力が低かったり、知識が不十分であったりすると、施工精度が低くなり、結果として気密性が悪い家になります。

そのため、C値を見ることで、その住宅建築会社の技術力を測ることが可能です。高い技術力を持つハウスメーカーや工務店を探したい場合には、C値を確認することをお勧めします。

 

 

高気密な家3つの注意点と解決方法

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきか高気密な家のメリットについて解説しましたが、気をつけて欲しい注意点もあります。適切な施工や対処をすれば解決できる事ばかりですが、高性能住宅の実績が少ない会社に依頼すると後悔の元になってしまいます。

 

注意点1 空気がこもりやすい

メリットの内容と真逆の事を言うようですが、高気密な家は隙間が少ないため「風通しの良い家」と比べると空気がこもりやすいという特徴があります。そのため、十分な換気計画が行なわれていなければ料理の後の匂いなども残りやすくなってしまいます。

解決方法:建築時に適切な換気計画を行なう

家を設計する際には、間取りの設計と併せて換気の計画も行ないます。特に匂いの気になる場所、例えばキッチンやトイレ、シューズクロークなどには排気口を設けるということを検討しても良いでしょう。

 

注意点2 建築費用が高くなる

ローコスト住宅と比べると、高気密高断熱住宅は建築費用が高くなってしまいます。高気密住宅には職人の高い技術レベルが必要なことや、家全体の断熱・気密のバランスを取り、結露等のリスクを回避するためにトリプルサッシ窓や高断熱ドアを採用する必要があるためです。

解決方法:ランニングコストも含めて長期的な視点で考える

直接的な解決とは言えませんが、高気密高断熱住宅を検討する際は光熱費などのランニングコストも含めた総コストで比較をしてください。性能の良い家は、毎月の光熱費を抑えることができるため、ローンの返済と光熱費を合わせて長期的な視点で比較すると、ローコスト住宅よりも建築費の高い高性能住宅の方が安くなるという事も起こります。

 

注意点3 内部結露のリスクがある

断熱材の施工等が適切に行われていない場合、家の外と室内の温度差によって目に見えない壁の内側に結露が発生する可能性があります。また、結露はカビやダニ、ハウスダストの原因になり、住まう人の健康にまで影響を及ぼします。

解決方法:施工精度の高い建築会社に依頼する

施工精度が高い、つまり高気密な家づくりを得意としている建築会社へ依頼することで、目に見えなくなる壁の内側まで適切な施工を行ない、結露が発生するリスクを大きく軽減することができます。

 

国の定める制度改定により、住宅に求められる最低限度の性能は今後も高まっていきます。しかし、高気密な家づくりは誰にでもできるわけではありません。

ここで紹介した注意点に悩まされることの無いよう、十分な経験と施工技術を持つハウスメーカーや工務店をお選びください。

 

 

一般的な住宅のC値は?

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきか

住宅のC値は、住宅の性能ごとに以下のような目安があります。

・一般的な住宅:10㎠/㎡程度/家全体でA3用紙の大きさの隙間
・全国の省エネ基準の住宅:5㎠/㎡程度/家全体でB5用紙の大きさの隙間
・一般的な高気密住宅:1㎠/㎡程度/家全体でハガキ用紙半分の大きさの隙間

この一覧を見てから「どの家に住みたいですか?」と聞かれたら、だれもが「高気密な住宅が良い」と答えるはずです。

これから高気密高断熱な高性能住宅を建てたいとお考えの方は、可能な限り先進国で定められている気密性能の基準であるC値0.5㎠/㎡を下回るように施工してもらうことをお勧めします。

ただし、C値を一定水準以下にするには、人件費などの費用増加が見込まれます。もし予算が限られる場合、費用対効果の観点から、最低でもC値0.7㎠/㎡以下になるように施工を依頼することを推奨します。

 

 

超高気密な福岡工務店の住宅のC値

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきか

それでは福岡工務店のC値はどれくらいかと言うと『平均C値=0.08㎠/㎡』です。

これは、家中の隙間を集めても切手1枚程度の隙間で、全国でもトップクラスの高気密住宅です。

高性能住宅を熟知した職人だけが建築する福岡工務店では、C値0.7㎠/㎡以下を保証しています。

詳しくは「気密保証」ページをご覧ください。

 

 

まとめ

C値は意味ないと言われる理由は?気密値はどの程度確保すべきか

本記事では、なぜC値は意味がないと言われるのか、その上でなぜ福岡工務店がC値を大切と考えているのか、C値の目安はどの程度必要なのか解説しました。

福岡工務店では創業当初から高気密高断熱な高性能住宅にこだわって家づくりを行なっており、高い技術力と豊富な知識によって、他のハウスメーカーの追随を許さない高気密な家を建築しています。

住宅性能にこだわりたい方、この先何十年と快適に過ごせる家を建てたい方には、ぜひ無料のカタログ請求やご来社いただき、高性能住宅についてより深く知っていただきたいです。