20代で家を建てる際のマイホームの考え方【メリットとデメリットを解説】

20代で家を建てる際のマイホームの考え方【メリットとデメリットを解説】

20代で一戸建ての建築やマンションの購入をご検討されている方は多くいらっしゃいますが、マイホームの考え方は年代によって異なる部分があります。

本記事では、20代で家を建てる際のマイホームの考え方やメリットとデメリット、建ててから後悔しないためのポイントをわかりやすく解説します。

 

 

 

20代でマイホームを購入する方の割合

20代で家を建てる際のマイホームの考え方【メリットとデメリットを解説】上のグラフは、国土交通省「令和3年度の住宅市場動向調査報告書」より抜粋した、初めて住宅購入した方のデータです。

20代の方は注文住宅で13.6%、分譲戸建住宅(建売住宅)で16.9%となっています。つまり、住宅購入者の7人に1人は20代となり決して少なくない数字とも言えます。それでも、平均年齢を基準に考えれば一回り若いことが見て取れます。

 

 

20代で家を建てる際のメリットとデメリット

20代で家を建てる際のマイホームの考え方【メリットとデメリットを解説】

ここでは、20代の方が「家を建てる」という点に着目してメリットとデメリットをご紹介します。

 

20代で家を建てる際のメリット

20代で家を建てる場合には、以下のようなメリットが挙げられます。

●支払っていた賃料が資産になる
●月々のローン返済額を抑えられる
●ストレスの少ない育児ができる

それぞれ順番に解説します。

 

支払っていた賃料が資産になる

20代の方の多くは賃貸で生活しています。車を持つ方が減っていることや、都心に住みたいという想いから、駅近・築浅の賃料が高い物件に住んでいる方もいらっしゃるでしょう。しかし、毎月賃料を支払い続けても自分の資産にはなりません。

対して、家を建てている場合であれば、一定の家賃(住宅ローン)を払い終えれば家は自分の資産になるため、売る・貸すなどの活用方法が生まれます。

 

月々のローン返済額を抑えられる

最近では35年だけではなく50年などの長期に渡って借りられる住宅ローンの商品も増えています。返済の年数を延ばすことで月々の支払額を抑えることができるため、賃料と変わらない支出でマイホームを手に入れられる可能性もあるのです。

例)返済期間ごとの住宅ローン返済額(借入金額3,000万円、変動金利0.7%の場合)

【35年ローン】月々の返済額:80,556円(総返済額:33,843,162円)

【40年ローン】月々の返済額:71,675円(総返済額:34,414,003円)

返済期間を5年延ばすと月々の返済額は9千円も下がります。返済額が7万円台であれば自分でも払えそうという方も多いのではないでしょうか。ただし、支払が長期に渡ることによって総返済額が増えてしまうことには注意しましょう。

 

ストレスの少ない育児ができる

家を建てるきっかけとして、「子どもが生まれたから」という方が多くいらっしゃいます。賃貸では手狭に感じて広さが必要になるという考え方です。しかし、子どもが生まれたときにマイホームがあるとストレスの少ない育児ができます。

福岡工務店のオーナー様の中には「家を建ててから子どもが生まれたが、1年くらいは夜泣きなどがあり集合住宅ではストレスがあったと思う」という声もあります。

 

20代で家を建てる際のデメリット

20代で家を建てる場合には、以下のようなデメリットが挙げられます。

●ライフプランに不確定な部分が多い
●購入できる住宅の選択肢が狭まる
●住宅ローンの総返済額が大きくなる

それぞれ順番に解説します。

 

ライフプランに不確定な部分が多い

家を建てるということは、その土地で長く暮らしていくということですが、20代のうちはライフプランが見えづらいのも実情です。そのため、「本当に購入していいのか?」という不安を覚える方もいらっしゃいます。

その場合、ライフプランの専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみましょう。福岡工務店ではFPへの無料相談をご案内できます。また、転勤などの不安がある方にはマイホーム借上制度をご提案しています。

 

購入できる住宅の選択肢が狭まる

住宅ローンの借入可能額は年収の7~8倍と言われており、借りる方の状態などによっても変化します。勤続年数が浅く収入が少ない20代の方は、希望額を借りられないことがあり購入できる家の選択肢が狭まります。

その場合、選択肢を増やすには「親からの支援を受ける(贈与)」「夫婦でペアローンを組む」などがあります。住宅取得に関連した贈与には贈与税の非課税措置もあります。住宅ローンの借入に不安がある方は銀行に相談してみましょう。

 

住宅ローンの総返済額が大きくなる

こちらはメリットの解説の際にもお伝えしましたが、20代の方は住宅ローンの返済期間を延ばして月々の返済額を抑えられるという反面、住宅ローンの総返済額は大きくなってしまうというデメリットがあります。

しかし、30代・40代と経験やスキルを重ねるごとに年収は増えていくのが一般的です。20代のうちに無理のないローンを組んでいれば、年収が増えた分のゆとりで繰り上げ返済をおこない、総返済額を抑えることもできます。

 

 

20代で家を建てる際に後悔しないためのポイント

20代で家を建てる際のマイホームの考え方【メリットとデメリットを解説】

20代で家を建てる場合には、以下のような後悔しないためのポイントが挙げられます。

●住宅ローン以外の支払いも考慮する
●ライフプランをしっかりと立てる
●家と車の購入タイミングに注意する

それぞれ順番に解説します。

 

住宅ローン以外の支払いも考慮する

家を建てると、不動産取得税や固定資産税などの税金、保険やメンテナンスなどの費用が発生します。住宅ローンの返済額だけで判断するのではなく、全てを考慮して無理なく支払っていけるか確認しましょう。

反対に、住宅ローン減税などの住宅購入による負担を軽減する制度もあります。また、住宅性能の違いによって毎月の光熱費や医療費などにも関わる可能性があるため、ぜひ住宅性能への意識も持っていただきたいところです。

 

ライフプランをしっかりと立てる

住宅ローンの借入可能額を増やす方法としてペアローンをご紹介しましたが、奥様の出産や突然の病気などで働けなくなり世帯年収が下がるケースも考えておく必要があります。

また、子どもの学費など夫婦だけで生活している時には想像しにくい支出もあります。お金のプロであるFPや営業マンに相談しながらきちんとライフプランを立てることで、特にお金の面での後悔を防ぐことができるでしょう。

 

家と車の購入タイミングに注意する

住宅購入の選択肢を狭めないための考え方として、安易に車などの大きな買い物をするのは危険です。なぜなら、住宅ローンの審査を受ける際、他の借り入れや自動車ローンの支払いも審査対象となるためです。

「払える額」と「借りれる額」は全く別です。人生の中でも大きな買い物の上位である家と車ですが、家を建てることをご検討されている方は、借入可能額が少なくならないように購入するタイミングに注意すると良いでしょう。

 

 

まとめ

20代で家を建てる際のマイホームの考え方【メリットとデメリットを解説】

本記事では、20代で家を建てる際のマイホームの考え方やメリットとデメリット、建ててから後悔しないためのポイントをわかりやすく解説しました。

20代の方は、ライフプランが明確でないことや収入が高くないことで選択肢が狭まるデメリットはありますが、住宅ローンの支払い期間を延ばすことで、月々の返済額を抑えてマイホームを手に入れられるメリットもあります。

福岡工務店では、FPの無料相談のご案内や転勤などの際に活用できるマイホーム借上制度の活用など、安心して家づくりをおこなっていただけるようにサポートしております。注文住宅や高性能住宅に興味をお持ちの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。