40代で家を建てる際のマイホームの考え方【メリットとデメリットを解説】

40代で家を建てる際のマイホームの考え方【メリットとデメリットを解説】

40代で一戸建ての建築やマンションの購入をご検討されている方は多くいらっしゃいますが、マイホームの考え方は年代によって異なる部分があります。

本記事では、40代で家を建てる際のマイホームの考え方やメリットとデメリット、建ててから後悔しないためのポイントをわかりやすく解説します。

 

 

 

40代でマイホームを購入する方の割合

40代で家を建てる際のマイホームの考え方【メリットとデメリットを解説】上のグラフは、国土交通省「令和3年度の住宅市場動向調査報告書」より抜粋した、初めて住宅購入した方のデータです。

40代の方は注文住宅で23.3%、分譲戸建住宅(建売住宅)で26.6%、分譲マンションで30.0%となっています。つまり、住宅購入者の4人に1人は40代なのです。また、中古住宅市場の中心は40代となっており、40代での住宅購入は決して遅くないことがわかります。

 

 

40代で家を建てる際のメリットとデメリット

40代で家を建てる際のマイホームの考え方【メリットとデメリットを解説】ここでは、40代の方が「家を建てる」という点に着目してメリットとデメリットをご紹介します。

 

40代で家を建てるメリット

40代で家を建てる場合には、以下のようなメリットが挙げられます。

●貯蓄を用意でき借入を抑えられる
●将来を見据えた間取りにできる

それぞれ順番に解説します。

 

貯蓄を用意でき借入を抑えられる

30代以降になると収入が安定して貯蓄に回す余裕が出てくることから、ある程度の貯蓄ができるようになります。金融広報中央委員会の「令和4年度の家計の金融行動に関する世論調査」によると、2人以上世帯の場合、30代の平均貯蓄額は526万円、40代の平均貯蓄額は825万円です。

マイホームの頭金の目安は、建築価格の10%程度と言われているため、建築資金としては十分な額と言えるでしょう。頭金を用意しておくことで借入を減らすことができ、無理のない返済計画を立てることができます。

 

将来を見据えて建築できる

厚生労働省の発表によると、平均初婚年齢は男女ともにおおよそ30歳となっています。自身が40代になった頃には子どもは小学校高学年以上になり、子どもの将来についてもある程度具体的に見え始めます。また、仕事についても将来的な展望がある程度固まっていることでしょう。

そうなれば、具体的な家を建てる場所、必要な間取りや収納などをある程度明確に考えることができます。また、家族構成が大きく変化することは稀なため、老後までを見据えて建築をおこなうことができるでしょう。

 

40代で家を建てるデメリット

40代で家を建てる場合には、以下のようなデメリットが挙げられます。

●貯蓄がなければ返済が負担になる
●子ども部屋を活用する期間が短い

それぞれ順番に解説します。

 

貯蓄がなければ返済が負担になる

40代の方でも45歳までであれば35年以上のローンを組むことは可能です。しかし、定年までの完済を目指す場合、40歳でも最長で25年となります。返済期間が短くなれば月々の返済額は大きくなるため、返済が家計を圧迫することにもなりかねません。

例)返済年数ごとの月々の返済額(借入金額3,000万円、変動金利0.7%の場合)

【35年ローン】月々の返済額:80,556円(総返済額:33,833,520円)

【25年ローン】月々の返済額:109,034円(総返済額:32,710,200円)

返済年数が10年短くなると総返済額は約100万円減らせる反面、月々の返済額は約3万円も高くなります。月々の返済額を抑えるためには頭金が重要になるでしょう。

 

子ども部屋を活用する期間が短い

平均初婚年齢は男女ともにおおよそ30歳となっています。そのため、40代の方の子どもは小学校高学年以上まで成長している可能性があります。大学生以降になれば親元を離れることが多くなるため、子ども部屋を有効に活用できる期間が短くなります。

子どもが親元を離れた際にどのようにスペースを活用するかなども踏まえて間取りを設計することで、無駄のない間取りのデザインをおこなうことができるでしょう。

 

 

40代で家を建てる際に後悔しないためのポイント

40代で家を建てる際のマイホームの考え方【メリットとデメリットを解説】

40代で家を建てる場合には、以下のような後悔しないためのポイントが挙げられます。

●老後までの資金計画をおこなう
●中古物件も視野に入れて検討する

それぞれ順番に解説します。

 

老後までの資金計画をおこなう

40代で住宅ローンを組む場合、年齢によっては定年後もローンを返済していくことになります。その反面、返済期間を短くすると月々の返済の負担が大きくなってしまいます。40代で家を建てる際は、いつ頃までに完済したいのか、老後にどの程度の資金が必要なのかなど、老後までの資金計画をすることが重要です。

 

中古物件も視野に入れて検討する

住宅購入において、中古物件の購入者は40代が最も多い年齢層となっています。定年を意識して住宅ローンの完済を目指す場合、購入費を抑えることが最もベターな選択です。

ただし、中古物件を購入する場合はリフォーム費用が別途必要になることも多く、築年数が長い場合、古い法令に沿って建築されていて耐震性への不安も考えられます。また、壁をめくってみるまで住宅を支える構造の状態が分からないという懸念もあります。

中古物件を含めて検討することは決して悪いことではありませんが、新築住宅を建築する以上に信頼できる建築会社やリフォーム業者を見つけることが重要となるでしょう。

 

 

まとめ

40代で家を建てる際のマイホームの考え方【メリットとデメリットを解説】本記事では、40代で家を建てる際のマイホームの考え方やメリットとデメリット、建ててから後悔しないためのポイントをわかりやすく解説しました。

40代の方は、住宅ローンを定年までに完済したい場合は月々の返済額が大きくなることや、子ども部屋の活用期間が短いデメリットはありますが、将来のビジョンが明確なため、無駄なく理想の家を実現しやすくなるというメリットもあります。

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