住宅の断熱性能を示すUA値
UA値は住宅の断熱性能を示す数値でゼロに近いほど断熱性能が高いことを意味します。高断熱住宅は室内外の熱の移動を抑えて、夏は涼しく冬は暖かく暮らせます。
福岡工務店の標準のUA値の「0.43」は、福岡県で義務とされる省エネ基準の「0.87」、ZEHの「0.60」をクリアしています。さらに、HEAT20のG2の「0.46」より優れた断熱性能です。
UA値とは
UA値とは、外皮平均熱還流率の略称で、住宅の外皮(屋根・壁・床・窓・ドアなどの建物の表面)を通過して出入りする熱量の値です。
つまり、UA値はゼロに近いほど室内外の熱の移動が少なくなり断熱性能が高いことを示します。また、UA値は各地域で基準が設定されています。
地域区分とUA値
気候の違いで全国を8つの地域に区分し、各地域で断熱等級ごとのUA値が設定されています。なお、福岡県のほとんどは「6地域」に該当します。
断熱等級とUA値
下の表は、6地域の断熱等級ごとのUA値です。2022年3月までは断熱等級4が最高等級でしたが、2022年4月に断熱等級5(ZEH)、2022年10月に断熱等級6と断熱等級7が新設されました。
また、2025年4月より全ての住宅で断熱等級4以上が義務付けられます。そのため、今後は断熱等級3以下の住宅は建てることができなくなります。
断熱等級7(G3相当) | 0.26 |
断熱等級6(G2相当) | 0.46 |
断熱等級-(G1相当) | 0.56 |
断熱等級5(ZEH) | 0.60 |
断熱等級4(省エネ基準) | 0.87 |
断熱等級3 | 1.54 |
断熱等級2 | 1.67 |
断熱等級1 | 無断熱 |
UA値の計算方法
UA値は、熱損失量の合計を外皮面積で割って算出します。外皮1㎡あたりにどのくらいの熱が移動するのかを「w/㎡・k」という単位で表します。
福岡工務店のUA値
福岡工務店の標準のUA値は「0.43」です。2023年5月にHEAT20のG2認証を取得しておりますが、G2のUA値「0.46」より優れた断熱性能です。
省エネ性とUA値
断熱性能を示すUA値は省エネとも大きく関わります。そこで、ZEHやHEAT20では「省エネ」についてどのように考えられているかをご紹介します。
UA値とZEH
ZEHは、住まいの年間消費エネルギーが省エネと創エネを組み合わせることで「実質ゼロ以下」になる住宅のことです。ZEH認定を取得できるUA値は0.60のため、省エネを考慮するならZEHを基準に考えましょう。
UA値とHEAT20
HEAT20は、「G1・G2・G3」と3種類の基準があります。各グレードで最低体感温度や暖房負荷削減率は異なりますが、福岡工務店の標準であるG2の断熱性能の場合、暖房負荷削減率は約55%削減が期待できます。
遮熱性能を示すηAC値
ηAC値は、冷房期の平均日射取得率を表し、数値が小さいほど日射で侵入する熱量が少なくなります。つまり、遮熱性能が高いということです。
福岡工務店の平均のηAC値は「1.8」です。これはZEHが定める「2.7以下」を上回る遮熱性能で、夏日が多い地域ほど重要な指標となります。