福岡で土地なしの方が家を建てる際の費用【頭金を入れないケースも解説】

福岡で土地なしの方が家を建てる際の費用【頭金を入れないケースも解説】

福岡で家を建てることを検討している方で、住宅建築用の土地をお持ちでない場合、建物に加えて土地の購入までおこなう必要があり、予算に不安を覚えている方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、福岡で土地なしの方が家を建てる際に必要となる費用の相場や、頭金なしのケースの気を付けたいポイントをわかりやすく解説します。

 

 

 

土地なしで家を建てる際の費用

福岡で土地なしの方が家を建てる際の費用【頭金を入れないケースも解説】

初めに、フラット35を提供している住宅金融支援機構の調査を基に、福岡で家を建てる際にかかる費用を「土地あり」「土地なし」で比較してみます。

 

土地あり(注文住宅)

●費用総額/3482.8万円

<内訳>

●住宅建築費/3478.9万円
●土地取得費/3.9万円

 

土地なし(土地付き注文住宅)

●費用総額/4395.2万円

<内訳>

●住宅建築費/3214.9万円
●土地取得費/1180.3万円

このように、土地ありと土地なしを比較すると、住宅建築費+土地取得費を合わせて約900万円も余分に費用がかかっていることがわかります。

その影響からなのか、住宅建築費だけを見ると土地なしの方が約250万円安くなっています。つまり、土地なしの方は費用総額が増える分、オプションなどを考慮して住宅建築費を抑えていると言えるでしょう。

 

土地なしの方の頭金の目安

土地なしの方が住宅ローンを利用して家を建てる場合、頭金として用意していた金額をご紹介します。

●費用総額/4395.2万円
●頭金/345万円

このデータから、費用総額4395.2万円のうち約7.95%(345万円)を頭金として用意していたことがわかります。なお、全国平均では費用総額4455.5万円のうち約9.25%(412万円)を頭金として用意していました。

 

 

土地なし頭金なしで家を建てれる?

福岡で土地なしの方が家を建てる際の費用【頭金を入れないケースも解説】

土地なしの方は、建物と土地の両方を購入することになります。建物だけを購入する場合に比べて費用総額が多くなることから、「頭金なしで家を建てれる?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

回答としては「頭金なしでも建物と土地の購入は可能」です。以前は、頭金なしではローンを組めないという時代もありましたが、現在では諸費用なども住宅ローンに組み込める金融機関もあります。

 

 

頭金なしの際に気を付けたいポイント

福岡で土地なしの方が家を建てる際の費用【頭金を入れないケースも解説】

頭金なしでも土地の購入を含めてフルローンで家を建てることは可能です。しかし、いくつか気を付けなければならないポイントもあります。

●ローン審査で不利な場合がある
●利息を含めた総返済額が増える
●契約金や手付金の支払いが必要

それぞれ順番に解説します。

 

ローン審査で不利な場合がある

住宅ローンを利用する際には、金融機関による審査がおこなわれ、金融機関が設定する融資の条件を満たし、返済能力に問題がないと判断されれば融資が実行されます。

金融機関は、ローンが支払えなくなった際に備えて「住宅を売却」した時のことを考えます。頭金なしの場合、住宅ローン残高が物件の売却価格を超えるリスクが高まるため、審査で不利となる場合があるのです。

 

住宅ローンの借入可能額の目安

住宅ローンの借入可能額には以下のような目安があります。

●年収倍率:購入者(または世帯)の年収に対する物件価格の比率

一概には言えませんが、住宅ローンの借入可能な年収倍率はおよそ6倍~7倍程度が目安と言われています。仮に年収600万円の方が4000万円の家を建てる場合は以下のようになります。

●4000万円÷600万円=約6.7倍

 

住宅ローンの年間返済額の割合

フラット35では、年収ごとに返済負担率の基準が設けられています。

●年収400万円未満:返済負担率30%以下
●年収400万円以上:返済負担率35%以下

 

実際の年収に当てはめて年間返済額の上限を見ると以下のようになります。

●年収399万円:99,750円/月
●年収400万円:116,666円/月
●年収600万円:175,000円/月
●年収800万円:233,333円/月

これはあくまで「上限の目安」であり、無理なく返済できることが重要です。家計で何を重要視するかによりますが、無理ない返済負担率の目安は25%程度と言われています。

また、返済負担率には住宅ローンだけでなく、キャッシングや商品の分割払いなども含まれます。特にスマートフォンの割賦契約は見落としがちですが、返済負担率に含まれるため注意が必要です。

 

利息を含めた総返済額が増える

頭金なしのフルローンは、どうしても借入額が多くなります。そのため、返済によって支払う利息が増え、総返済額が増えてしまうのです。

しかし、「住宅ローン控除」という年末の住宅ローン残高に応じた税制優遇制度が設けられています。そのため、貯蓄があっても頭金を入れず住宅ローンを活用し、住宅ローン控除の年数が終わったタイミングで繰り上げ返済をおこなうという考え方もあります。

ただし、金融機関によっては住宅購入額に占める借入額の割合によって金利が変わることがあります。フラット35の場合は以下の通りです。

●融資率9割以下:年1.730%
●融資率9割超え:年1.870%

これだけを見ると、頭金を入れた方が良いと感じるかもしれません。しかし、超低金利な現代では、必ずしも頭金を入れることが良いとは言えません。住宅ローン控除なども考慮した上で、最大限メリットを享受しながら無理のない返済計画を立てることが重要です。

 

契約金や手付金の支払いが必要

ここまで、頭金なしでも家を建てれることをお伝えしてきました。しかし、頭金がない=現金が必要ないということではありません。土地購入時や住宅建築時には、契約時にほぼすべての不動産会社・建築会社に対して、契約金や手付金を支払う必要があるのです。

契約時には、まだ住宅ローンは実行されていません。つまり、口座にお金は入ってきていないのです。そのため、土地購入や住宅建築を依頼するタイミングには一定の現金は用意しておく必要があります。

 

土地購入時の手付金の相場

●売買価格の5~10%程度

 

住宅建築時の契約金の相場

●住宅建築費の5~10%程度

仮に、1500万円の土地購入と2500万円の住宅建築をおこなう場合、それぞれ以下のようになります。

 

土地購入時の手付金:75万円~150万円

●1500万円×5%(10%)

 

住宅建築時の契約金:125万円~250万円

●2500万円×5%(10%)

土地なしでの住宅建築には、意外と現金が必要だと感じられたのではないでしょうか?しかし、これは一例であり、土地によっては手付金なしでもOKという場合もありますし、住宅建築の契約金を低額に抑えている建築会社もあります。

 

 

まとめ

福岡で土地なしの方が家を建てる際の費用【頭金を入れないケースも解説】

本記事では、福岡で土地なしの方が家を建てる際に必要となる費用の相場や、頭金なしのケースの気を付けたいポイントをわかりやすく解説しました。

福岡で土地を購入して家を建てる場合、土地取得費1180.3万円、住宅建築費3214.9万円というのが平均的です。しかし、福岡県内でもエリアによって大きく土地価格は異なりますし、住宅建築費についても2000万円台で高性能住宅を建築することも可能です。

福岡工務店では、「長期優良住宅」「全国トップの超高気密」「ZEHを超える超高断熱」という性能と、お客様のご希望を形にする完全自由設計を両立した注文住宅をご提供しています。また、お支払いについても「つなぎ融資」などを考慮し、お客様への負担が最小になるように設定しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。