吹き抜けを家に作る際の間取りのポイント【上手な取り入れ方などを解説】

吹き抜けを家に作る際の間取りのポイント【上手な取り入れ方などを解説】

明るく開放的な空間がつくれる吹き抜け。注文住宅で一戸建てを検討される際には、希望の一つとして思い浮かんだり、ハウスメーカーから提案を受けたりということもあるのではないでしょうか?

本記事では、吹き抜けを上手に取り入れたリビング、キッチン、玄関などの家の間取り、吹き抜けは寒いという噂などをわかりやすく解説します。

 

 

 

吹き抜けとは

吹き抜けとは、1階と2階の間に天井がなく、上下がつながっている空間のことを言います。1階の天井が高くなることで開放感を感じられたり、吹き抜けの2階部分に設けた窓から差し込む光で非常に明るい室内を実現することができます。

 

 

吹き抜けのバリエーション

吹き抜けを家に作る際の間取りのポイント【上手な取り入れ方などを解説】

一口に吹き抜けと言っても様々な吹き抜けの設け方があります。吹き抜けのタイプごとに福岡工務店の施工例を交えながら解説します。

 

リビング階段に吹き抜け

吹き抜けを家に作る際の間取りのポイント【上手な取り入れ方などを解説】

リビングに階段を設けることで、2階につくることの多い子ども部屋への動線として、子どもたちは必ずリビングを通ることになります。そのため、子どもたちとのコミュニケーションを増やすことができます。

また、階段がオブジェのような役割を果たすことで、リビングを一層個性的でお洒落なものにできます。ストリップ階段にすることで階段の側面に壁がなく、通常の階段に比べて高いデザイン性や開放感を得ることができます。

詳しくは「モノクロのストリップ階段が目を惹くスタイリッシュな家の施工例」のページをご覧ください。

 

リビングダイニングが吹き抜け

吹き抜けを家に作る際の間取りのポイント【上手な取り入れ方などを解説】

リビングとダイニングの上部全体が吹き抜けになることで、開放感を最大限に発揮できるのがこの間取りの魅力。その反面、延床面積が小さくなってしまうため、広さに余裕のある土地を探すことが大切になります。

吹き抜けにある見せ梁が奥行き感を感じさせ、キッチン上部のホール部分と吹き抜けが木格子でやさしく仕切られているため、一つの大空間のように感じられます。

詳しくは「広々とした2階ホールとフリースペースが家族の会話を生む家の施工例」のページをご覧ください。

 

キッチンに吹き抜け

吹き抜けを家に作る際の間取りのポイント【上手な取り入れ方などを解説】

一般的なリビングやダイニングではなく、キッチンの上を吹き抜けにする個性的なデザインもあります。吹き抜けとすることで家族とのつながりを感じやすく、上部の窓から光がキッチンを明るく照らすため、料理の時間をさらに楽しくしてくれます。

吹き抜けキッチンや、下がり壁と階段下収納の形など、遊び心と実用性を両立したデザインが家族の笑顔を引き出す魅力的な家です。

詳しくは「遊び心のあるデザインが家族の笑顔を引き出す家の施工例」のページをご覧ください。

 

玄関の吹き抜け

この他にも、LDKほど多くは採用されないものの、玄関を吹き抜けにする場合もあります。玄関を開けた瞬間に吹き抜けが広がっていると、驚くような開放感が得られることは確かです。しかし、2階の床面積を減らすことになる吹き抜けですので、LDK周辺に優先的に吹き抜けを設ける方が一般的です。

ここまで、福岡工務店の吹き抜けの施工例を交えながら、吹き抜けのバリエーションを解説してきました。次に、冬の吹き抜けは寒いという噂について解説します。

 

 

吹き抜けは寒いって本当?

吹き抜けを家に作る際の間取りのポイント【上手な取り入れ方などを解説】

暖かい空気は軽く、冷たい空気は重いという性質から、暖かい空気は上の方にあがってしまいます。そのせいもあり、特に冬場の吹き抜け周辺は寒いという記事を目にします。実際のところはどうなのでしょうか?詳しく解説します。

 

夏を基準に建築してきた日本

日本の住宅はこれまで、「家のつくりやうは夏をむねとすべし」という吉田兼好の言葉にも現れている通り、夏の暑さをしのぐという部分に重点を置いて建てられてきました。

つまり、風通しがいい家が良い家というイメージが定着していたのです。そのため、日本では住宅の気密性や断熱性が重要視されず、先進国の中でダントツの最低水準となっているのです。

 

吹き抜けが寒いのは過去のこと

先進国の中で最低水準の気密・断熱レベルと言われてきた日本ですが、省エネ需要の高まりやカーボンニュートラルの流れから、国が住宅の高性能化を強く推進しています。それにより、新築住宅の断熱・遮熱性能が高まってきています。

そのため、福岡工務店のように住宅性能にこだわりを持って建築をしてきた工務店や、2025年に義務化されようとしている省エネ基準に対応するため、住宅の高性能化に取り組むハウスメーカーにとっては、吹き抜けが寒いという常識はもはや過去のことです。

 

シーリングファンの正しい使い方

性能にこだわって家を建てたのに吹き抜けが寒く感じる方には確認していただきたいことがあります。それは、シーリングファンの使い方です。シーリングファンは、オシャレなカフェなどで天井についているのを目にする機会が多いですが、じつはただのインテリアではありません。

シーリングファンは回転することで気流を生み出し、部屋の空気を均一にする役割があります。また、ファンの回転方向により上下に風を送り分けることができます。夏場であれば下向きの風が直接肌に触れることで体感温度を下げることができます。逆に冬場に下向きの風を送ってしまうと、体感温度を下げることになってしまうのです。

 

 

年中快適な吹き抜けを実現するには

吹き抜けを家に作る際の間取りのポイント【上手な取り入れ方などを解説】

 

施工技術が高い会社を選ぶ

高性能住宅が当たり前になりつつありますが、残念なことに全てのハウスメーカーが建てられるわけではありません。なぜなら、使用する部材の質を上げる(コストをかける)ことで断熱・遮熱性能を高めることは可能ですが、住宅性能の重要な指標である気密性能は、大工職人の腕によって左右されてしまうからです。

福岡工務店は、全国の住宅建築会社1430社が加盟する、国土交通省住宅履歴情報登録機関ホームリサーチによる格付け評価で、全国で唯一、3つ星(★★★)+1を獲得した工務店です。高性能住宅を熟知した大工のみで、家づくりをおこなっています。

 

窓やドアの性能を高める

腕の良い大工職人が建てる気密性能の高い家では、窓やドアなどの開口部からの熱の出入りが大きくなります。そのため、高性能な窓やドアを使用することで、住宅の快適性をぐっと高めることができるのです。

特に吹き抜けを設けた場合には、採光や空の景色を楽しむために高い位置に大きな窓を設けることが多いため、窓の性能にも注目したいところです。

 

 

まとめ

吹き抜けを家に作る際の間取りのポイント【上手な取り入れ方などを解説】

本記事では、吹き抜けを上手に取り入れたリビング、キッチン、玄関などの家の間取り、吹き抜けは寒いという噂などをわかりやすく解説しました。

上手に取り入れれば開放的で、まるでモデルハウスみたいと周囲からも言われるような素敵な住まいを実現できる吹き抜け。しかし、高い施工技術と住宅性能へのこだわりを兼ね備えた建築会社に依頼しなければ、夏に暑く冬に寒い空間になってしまうというリスクもあります。開放的で年中快適な吹き抜けを実現したいという方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。