シックハウス症候群と化学物質過敏症
シックハウス症候群や化学物質過敏症は、空気中の化学物質を吸い込んだ人体に蓄積されて起きると言われています。発症すると日常生活にさまざまな困難を抱えます。
そのような被害を予防するために義務付けられているのが24時間換気です。福岡工務店では、第1種換気で必要な換気量を確保し、化学物質を滞留させずシックハウス症候群などを防ぎます。
シックハウス症候群とは
シックハウス症候群とは、新築の建物に使われる接着剤や防腐剤などに含まれる化学物質が空気を汚染し、吸い込んだ人体に蓄積されて起きると言われています。その症状は、目がチカチカする、のどの乾燥、鼻水、頭痛、湿疹、吐き気などさまざまです。
住宅の高気密高断熱が進むにしたがって化学物質による空気汚染が起こりやすくなっており、湿度が高いと細菌・カビ・ダニが繁殖しやすくなります。
また、一般的な石油ストーブやガスストーブからも一酸化炭素・二酸化炭素・窒素酸化物などの汚染物質が放出されます。たばこの煙も有害な化学物質が含まれています。
シックハウス症候群は、それらが原因で起こる症状です。人体に与える影響は個人差が大きく、同じ部屋にいるのに全く影響を受けない人もいれば敏感に反応してしまう人もいます。
化学物質過敏症とは
シックハウス症候群の他に化学物質過敏症というものがあります。これは化学物質全般に反応してしまう症状で、患者の4分の3は女性で30代~50代に多く見られると言われています。
柔軟剤などの香料で気分が悪くなるのも化学物質過敏症です。反応してしまう強さは人それぞれでいつ発症するかもわかりません。ひどい症状であれば痙攣や呼吸困難を引き起こすこともあります。
化学物質過敏症で困るのは診断までに時間がかかることです。多くの場合、原因がわからず診療所や病院を転々とします。医療関係者もこの疾患への理解がないため、はっきり診断が出ることは稀です。
更年期障害、自律神経失調症、パニック障害、うつ病と診断されることも少なくありません。原因がわからず患者が孤立することもあり、日常生活で困難を抱えてしまう状態になると専門家も話しています。
予防と対策
シックハウス症候群や化学物質過敏症に困らないようにするには、原因とされる化学物質などを発生さえせない家や、予防できる家にすることが基本的な考え方です。福岡工務店では、以下のようにして予防と対策を実現しています。
結露によるカビやダニを発生させない
高気密高断熱住宅のメリットのひとつに、カビやダニが発生しにくいことが挙げられます。窓や壁内でのカビの発生は、断熱性能の低さによる結露や気密性能の低さによる湿気が原因です。
福岡工務店の家はほとんど結露が発生しません。結露が発生しなければカビやダニの発生も抑制でき、カビの胞子やダニの糞や死骸によるハウスダストを防ぎます。
最近の研究では、カビが揮発性有機化合物(VOC)を発生させることも報告されているので、その被害も予防することができます。
化学物質のストレスを低減させる
現在、建材に含まれる化学物質は、ホルムアルデビドなど13種類が規制されています。揮発有機化合物(VOC)の指針値が定められたことで、以前と比べて人体に優しい建材となっています。しかし、全く使われていないわけではなく、化学物質過敏症の方は反応することがあります。
福岡工務店では、フローリングとビニールクロスを建築現場に運ぶ前に、FFC処理という化学物質を分解・除去する処理をおこなっています。FFC処理はミネラルを含ませることで、継続的に室内の空気を綺麗にする効果が期待できます。