福岡市西区戸切01 注文住宅建築現場リポート⑥ ~上棟式2~
2月20日(金)に行われた、福岡市西区戸切での上棟の詳細を、お伝えしま~す。▼工事の前に建物の四隅を清めます。棟梁を務める泊親方が塩で清めます。
▼担当の田之上現場監督がお米を置きます。
▼施主はお神酒で清めます。仕草がかわいかったので、2カット載せました。
▼全員で、工事の安全を祈って「乾杯。」
▼建物の角には、1階から2階天井までド~ンと伸びる「通し柱」があります。
▼まず、その通し柱を建てます。
▼相撲のテッポウ稽古の要領です。
▼建った。
▼1階の材料・柱と梁を仕分けて、所定の位置に移動させます。
▼まずは柱にかかります。
▼ここで、上棟独特の道具を紹介します。鉄製のこの道具は、サスマタ。ちょっと出っ張った“針”部分で木材を差して動かしたり
▼柱の上部にコンコンと打ち当てて、柱を真直ぐに固定させたりします。これは伝統的な道具のようです。
▼そんな中、私は新しい道具を発見。
▼前田大工の使用目的は、サスマタと同じです。
▼建築現場で出た木片等を使った、お手製のサスマタのようですよ。
▼新旧サスマタの競演。
▼柱が建つと、それをつないでいく横架材の設置です。
▼管柱上部の凸に梁が入り込むように、木製ハンマー(=掛け矢)で上から打ちつけます。
▼通し柱にも入り込むよう、横から掛け矢を打ちます。
▼柱と横架材がすべてはまったら、金物の取り付けという順番ですが、通し柱と梁部分は、すぐに金物をつけます。ススム大工が待機しています。
▼ススム大工が金物を付けます。
▼柱に横架材をつける順番は、まず「小さな四角をつくる」という要領のようです。足場から見ていると、それがよく分かります。
▼柱と、梁や桁などの横架材は、どうやってはめ込むのかニャ。「プレカット」と言って、あらかじめ材料の両端にデコボコを作っておき、パズルのようにはまるようになっているのです。金物を取り付ける穴も、プレカットの段階で作られています。
▼泊親方の作業をアップで見てみましょう。
▼泊親方の反対側にも大工さんがいて、2人ではめ込みます。ここまでは、スッと入ります。
▼柱と同じ高さになるまで、掛け矢を打ち込みます。
▼反対側にいたのは、田口大工。田口大工も、掛け矢を打ちます。
▼手で持てる材料は、下から持ち上げて上にいる大工さんに手渡しします。
▼手で持ち上げるのが難しい、大きくて重い材料は、クレーンの先端に付けたUFOキャッチャーみたいな金具にガキ~ンとかませて、吊り上げます。
▼下にいるのは、高田大工。柱と横架材がキチンとはまっているかを確認し、更に打ちこみが必要な個所を、上にいる泊親方に伝えているのです。
▼シ~ンと静まり返るひととき。それが金物を取り付ける時です。
▼金物は電動できつく固定するので、この時点で電動ドリルや、エアコンプレッサーに直結した釘打ち機などの準備を行います。土﨑篤朗大工が行うことが多いです。
▼その頃、1階では、上棟恒例の建て入れ直しが行われていました。今日の担当は高田大工と、宮﨑大工です。
▼柱に「さげ振り」と呼ばれる計測器を付けます。高田大工が目盛りを見ています。柱に「屋起こし№1」という商品名の、柱を真直ぐにする道具を付けます。さげ振りの目盛りが左右にぶれていない(=柱の傾きがない)状態になるまで、宮﨑大工は屋起こし№1をギュッギュッと回転させます。
▼「よし、ここだッ。」という目盛りになったところで、その柱に関係する仮筋交いに釘を打って、柱の垂直を維持します。
▼閑話休題。足場にさきほどのNewサスマタがあったので、撮影しました。コレ、篤朗大工の手作りなんです。
▼その篤朗大工が行っているのは、エアコンプレッサーを使った強力な釘打ち。
▼石橋大工は金物をインパクトで締めています。
▼こうして柱・梁がキチンと取り付けられたら、2階の床敷きです。
▼みんなで行うので、床敷きはあっという間に完了です。
▼ここでもエア式で釘をシュパン、シュパンと勢いよく打ちます。どうしても釘の頭が出てしまうことがあるため、金槌で打ち、きれいにします。
▼床が敷かれたら、2階の材料が運ばれてきます。
▼梁を作業しやすい位置に移動します。
▼柱を建てていきます。
▼ここでもサスマタが大活躍。
▼柱が付いたところで、10時過ぎ。
▼休憩時間。しゃがんでいる人がいます。何をしているかと言うと、泊親方が棟梁の時は、10時の休憩時間にゆで卵が登場します。卵の殻をむいているところなのです。
▼施主のご親戚の庭をお借りしてのお茶の時間。お茶受けのお菓子をいただいたりして、みんなすっかりリラックス。
▼約20分後、作業再開。
▼人力で
▼そしてクレーンを使って
▼雲ひとつない、ブルースカイ。大工さんのしなやかで、そして力強い姿をご覧あれ。
▼とっても身体が柔らかい、ベテランの石橋大工。
▼まるでシルク・ドゥ・ソレイユです。
▼床材を運ぶ、金物を付けるいつも真っ先に行うのが、ススム大工。
▼作業衣は手袋、足元にいたるまで常にカラ―コーディネートしている、土﨑(パパ)親方。
▼こうして上棟に向けての作業は佳境に入りました。ピョンピョンと建っているのは、小屋束。小屋束の上に乗せる横架材を母屋と言います。
▼最も背が高い小屋束に乗る母屋を棟木と呼びます。
▼棟木が乗る小屋束を、田口大工と篤朗大工が今から付けようとしています。
▼足場がない中での作業です。緊張感が私にも伝わってきます。
▼母屋を乗せ始めました。
▼そして、ついに棟木が上がりました。
▼一方、下では耐力面材の設置が行われています。
▼釘を打つのは、宮﨑大工。
▼柱などの出っ張りに合わせて面材をカットするのは、高田大工。
▼ベテラン2人組のチームワークです。
▼そして、ついに棟木が上がりました。
▼一方、下では耐力面材の設置が行われています。
▼釘を打つのは、宮﨑大工。
▼柱などの出っ張りに合わせて面材をカットするのは、高田大工。
▼ベテラン2人組のチームワークです。
▼こちらも、下で作業をする泊親方。何をカットしているのかと言うと、管柱と管柱の間に付ける「間柱」をつくっているところです。
▼これが間柱。
▼「まぐさ」「窓台」という横架材を付けるための、差し込み用凹みは、ノミを使って作ります。
▼もう棟は上がっていますが(=上棟した)、お昼休みまでの間にできるところまで作業を進めます。
▼田口大工が行っているのは、垂木の取り付けです。
▼そして、いよいよお昼休み。ヘルメットを取って、みんな寛ぎの表情。
▼施主のおもてなしの昼食会が始まりました。
▼棟梁の紹介。
▼そして施主のご挨拶。
▼施主のお兄様の発声により、お茶で乾杯。
▼おいしく食事をいただいた後は、みんなで2階に上がりました。
▼この新居で一緒に暮らす施主のお母様と、施主の息子さん達。とても仲のいい3人ニャのだ。
▼平山設計士が説明をします。
▼その間、ゆったりと過ごす大工さん、クレーン屋さん、工事部の面々。何だか遠足に来た子達みたい。
▼「さ~て、午後の仕事に戻ろうか。」
▼作業、再開。面材張りは順調に進んでいます。高田大工がカット。した耐力面材「あんしん」を
▼宮﨑大工が運びます。
▼木材の上に足を乗っけてるだけです。しかも面材って、結構重い。
▼端っこに付ける細い面材。
▼一方垂木側では。田口大工が垂木の先端に「鼻隠し」という木材を付けています。
▼ピカピカと光り輝く青年。
▼そうです、屋根の断熱材・キューワンボードの取り付けが始まったのです。
▼キューワンボードの表面はアルミ箔。だからこのようなおひさま。が顔を出す日は、レフ板効果を発揮します。
▼キューワンボードの継ぎ目には、気密テープを張ります。
▼ねッ。レフ板効果、すごいでしょ。