福岡県福津市花見が丘01 注文住宅建築現場リポート⑤ ～上棟式～
こんばんは。昨日1月17日(水)、福岡県福津市花見が丘にて上棟式を執り行いました。?途中からあいにくの雨となってしまいましたが、気温は低くなく、この時期としては過ごしやすい一日となりました。また、施主ご夫婦には早朝から見守っていただき、大工職人の労をねぎらっていただきました。それでは、上棟式の模様をリポートさせていただきます。▼午前7時40分ごろ、まだ薄暗い中ラフタークレーンの到着です。
▼同じころ、施主ご夫婦も到着です。現場監督の田之上が、棟梁の土﨑大工を紹介します。土崎大工のはにかみ笑顔で、その場が一気に和みます。
▼すぐに「四方固め」がはじまります。四方固めでは、建物の四隅をお米、お塩、お神酒で清めていきます。まずは、土﨑大工がお米を置きます。
▼奥様にはお塩を置いていただきました。
▼ご主人には、お神酒をかけていただきます。
▼四方固めが終わったら、施主ご夫婦を囲み、お神酒で乾杯。工事の安全と施主ご夫婦のご多幸を祈念させていただきました。
▼午前8時すぎ、ついに上棟作業(建て方)の開始です。いつも通り、まずは、建物の四方に2階の天井部分まで伸びる「通し柱」を立てていきます。
▼柱の設置が完了すると、クレーン車も投入。次から次に部材を吊り上げていきます。
▼この家で、最も長い「梁」です。この梁を大工職人で持ち上げようとすると、6～8人がかりですが、クレーンを使えば2人で安全に、そして素早く作業をおこなえます。
▼このころから徐々に雨が降ってきまいた。施主ご夫婦と設計の平山は傘をさして、上棟の様子を見守ります。
▼現場監督の田之上が柱に何やら巻き付けています。こちらの柱と右奥の柱の二本は、「化粧柱」といって、室内で見せる柱として使われるものです。ですので、傷が入ってしまっては大変。施工中は2本とも保護カバーをかけて作業をおこないます。
▼その化粧柱の上に、梁を掛けていきます。大工職人が両サイドから同じタイミングで「かけや」と呼ばれる木槌をたたいて、凹凸を合せていきます。
▼2階の床組みがだんだんと見えてきました。
▼部材同士を専用の金物で固定していきます。写真は現場監督の田之上です。
▼品質管理課の木村は、図面のチェックを常におこないながら作業を進めます。
▼1階の天井部分の梁などの設置が完了すると、1階では「建て入れ直し」が始まります。ここでは、棟梁の土﨑大工と別現場で棟梁をしている高田大工のベテランコンビで建て入れ直しをおこないました。
▼建て入れ直しが終わると、2階の床板を敷き詰めていきます。床板は予め設置する場所が細かく区切られており、まるでパズルのように床板が組み合わさっていきます。
▼上の写真と比べると、左と右の真ん中あたりには床板が敷かれていません。左は通称「下屋(げや)」と呼ばれるところで、主に水回りが集められます。そして、右の真ん中あたりは、吹き抜け。これは完成が楽しみです。
▼2階の床板の固定が終わると、1階と同様に2階に柱を立てていきます。
▼そして、午前10時ごろ、2階の天井部分にあたる梁などの横架材の設置も完了しました。大工職人は、一旦午前の休憩に入ります。
▼休憩後、再び土﨑大工と高田大工がペアになって、2階の柱の「建て入れ直し」を始めました。
▼振り子がピッタリ真下を指しています。
▼柱が垂直になっていることを確認できたら、その柱を中心に2～3本の柱を斜めの「仮筋交い」で固定します。今後、工事が進むと、壁にはすべて「耐力面材」が張られ、柱と柱は「本筋交い」で強固に固定されます。その時点で仮筋交いは外されます。
▼さあ、上棟作業のメイン作業が屋根に移りました。屋根には「母屋」や「棟木」といった部材が、取り付け位置に運ばれています。
▼そして、「小屋束」と呼ばれる屋根を支える柱を立てて、その上に母屋と棟木を設置。午前11時ごろに、ついに上棟を迎えました。
▼上棟を迎えましたが、作業はまだまだ進みますよ～。まずは部材同士を「かすがい」と呼ばれる金物で固定します。
▼そして、「垂木」を設置。ここから少し雨足が強まってきたので、全員レインコートを着用。
▼外断熱材の「キューワンボード」を屋根に設置する作業です。夏場の遮熱対策として表面がアルミ箔が貼られているので、雨水が綺麗にはじかれてどんどん下に流れていきます。逆に滑りやすい状況となっているので、大工職人は慎重にかつ迅速に作業を進めます。この後、キューワンボードを屋根全体に施工した後、お待ちかねの昼食タイムとなりました。
【雨の日の施工について】ちなみに福岡工務店では、上棟日の日程を数日前にお客様とご相談し、天候なども考慮して決めております。しかし、事前の予報と違い雨が降ることもしばしば。その場合は、基礎や木材をしっかり乾燥させて、住宅品質に影響がでないようにしております。▼午後0時50分ごろ、お待ちかねの昼食会が始まりました。昼食会では、住宅コンシェルジュの北嶋が司会を担当させていただき、棟梁の紹介や現場監督の田之上からの挨拶、そして施主のご主人様からは労いのお言葉を頂戴し、最後は品質管理課の木村が乾杯発声が行われました。昼食会は、地元の話で大いに盛り上がり、笑い声があちらこちらから響いていました。
▼そしてこの日、ご夫婦にご用意していただいたお弁当は、折尾で有名な「東筑軒」のかしわ飯。これまためちゃくちゃ美味しくいただきました。
▼楽しかった昼食会も終わり、午後2時ごろ作業再開です。キューワンボードに「気密テープ」を貼るところからスタートです。気密テープを貼る部分の水滴を布でしっかりふき取りながら作業をおこないます。
▼今回の住宅は、軒先が通常よりも長く設計されています。そのため、屋根のキューワンボードは、軒先ではなく壁の位置までの施工です。ちょっと言葉での説明が難しいですが後日、壁の断熱工事で、キューワンボードを垂木の形に合わせて丁寧にカットし、屋根の断熱材と一体化させ、魔法瓶のように隙間が無いキューワンボードに完全に覆われたカタチになります。
▼こちらは下屋部分です。屋根工事の前に、2階の壁に「あんしん」と書かれた「耐力面材」が施工されています。先に耐力面材を施工しないと、屋根の断熱工事の際に、壁の断熱材と一体化できないためです。どうしても作業効率は落ちますが、下屋の直上にある2階の壁は、先に耐力面材を加工して施工します。
▼屋根では、通気層を確保する「通気胴縁」の設置がはじまりました。これは通気層を確保するために設けるもので、壁の中で常に空気が循環できことで、壁内で湿気によるカビの発生を防ぐことができます。
▼通気胴縁の設置が終わると、作業はいよいよ大詰め。「野地板」の設置が始まりました。
▼釘を打つところに「墨だし」といって、糸に墨を付けて線を引き、釘打機で「パスン！パスン！」と打ち込んでいきます。
▼午後3時20分ごろ、ついに大屋根の野地板の設置が完了しました。この後、雨も止み、この日の上棟作業も無事に完了となりました。
この度の上棟式誠におめでとうございます。これから本格的に始まる家づくり、ぜひ楽しまれてください。
