「筑紫野市03」注文住宅現場リポート⑥【上棟式】
こんにちは。昨日6月15日(木)、福岡県筑紫野市にて上棟式を執り行いました。昨日は、終始穏やかな天候で、日差しも強くなく、まさに作業がしやすい絶好の日でした。それでは早速、上棟式の様子をレポートさせていただきます。▼午前7時40分ごろ、施主ご一家が到着されました。早速、現場監督の小屋町が、棟梁の高田大工を紹介します。

▼挨拶のあと、建物の四方をお清めして回ります。まずは棟梁の高田大工がお塩を置きます。

▼奥さまに、お米を置いていただきました。

▼ご主人には、お神酒をかけていただきました。。のこり3か所にも、同じようにお清めを行います。

▼四方のお清めが終わると、施主ご一家や大工職人が全員集合。工事が無事に完了すること、そして施主ご一家の益々のご繁栄を祈念して「乾杯」です。。

▼乾杯のあと、上棟作業(建て方)がはじまりました。まずは、1階部分からスタート。前日までに運び入れていた柱などを所定の位置に置きます。

▼1人で抱えるには重たい柱は、大工職人たちが力をあわせて運んでいきます。

▼作業スタートから約10分、1階の柱がほぼ立ちあがりました。この短い時間で、次に設置する「梁」も所定の位置に置かれています。まさに早ワザです。

▼横架材「梁」の設置がスタートしました。ここからは、梁を持ち上げるため「ラフタークレーン車」も加わり、現場の流れがよりスピーディーになります。

▼高田大工が持っているのは、木製のハンマー「かけや」。金物と違い、直接、材木を叩いても跡が残りにくい優れモノです。

▼梁の設置があらかた完了しました。ここから、大工職人たちは、梁の上へ上って作業を進めます。

▼柱と梁をつなぐ「金物」の仮留めを行います。

▼2階の床を支える「骨組み」が見えてきました。

▼一方、1階では「建て入れ直し」という確認作業がはじまっていました。建て入れ直しは、柱が垂直になっているか1本1本確かめる重要な作業。ベテランの泊豊大工、高田大工の2人が一か所ずつチェックしていきます。

▼写真に写っているのは「下げ振り棒」。棒についている「振り子」が真下を指せば、「柱が垂直に立っている」証拠です。

▼ミリ単位での調整が必要となり、少しでもズレていると「屋起こし器」で修正していきます。チェックの終わった箇所から、さきほど仮留めしていた金物を固定します。

▼全ての柱が垂直になったところで、2階の床板が運び込まれてきました。

▼まず図面を参考に、床板がきちんと敷き詰められるようにマーキングを施していきます。


▼印にそって、床板を並べていきます。

▼床板を敷き詰め終わりました。

▼2階の柱が届くまで、すこしだけ休憩タイム。大工職人たちの賑やかな話し声と、楽しそうな笑い声があちこちから聞こえます。



▼普段、真剣な表情で現場を支えている工事部。その笑顔もパシャリ。

▼2階部分の柱が届き、作業再開です。

▼1階同様、所定の位置に部材を配置。同時進行で、外側の柱から立てていきます。

▼作業中にもなると、真剣な表情になる大工職人。ちょうど土崎大工が、厳しいまなざしで柱の様子をチェックしています。

▼こちらは、土崎大工のお父さん。親子二代で家づくりを支えてくれています。

▼現場のレポートに戻ります。2階天井部分の横架材がすべて設置し終わりました。

▼1階同様、建て入れ直しが行われます。

▼金物のボルトを固定している様子。一か所ずつ手作業で留めていきます。

▼今回の住宅の屋根は、もっとも面積がある「大屋根」、そして玄関上にある小さい屋根の2か所。まずは大屋根の様子からチェックしていきましょう。建て入れ直し、金物の固定が終わると、屋根を支える「小屋束」を立てていきます。

▼次に、横架材の「母屋」「棟木」の取り付けがはじまりました。

▼「棟木」の取り付け風景です。この棟木が付くと、「上棟」を迎えます。

▼小屋束と母屋、棟木に「かすがい」という金物を打ち込み、つなぎ合わせていきます。

▼小屋束の立っている角度が正しいか、泊好樹大工がチェック。きちんと角度があっていれば、「雲筋交い」を打ち込み、正しい角度で柱が立てるようにします。


▼こちらは、玄関上の屋根を施工中です。耐震面材に母屋の通る穴をあけて、加工しています。

▼重たい母屋を5人がかりで支えながら、固定していくまでの作業を一気に行います。

▼約15分ほどで完成。息の合った職人同士だからできる、スピードと質を兼ね備えた仕事です。

▼大屋根のレポートに戻ります。屋根の傾斜を形作る「垂木」の取り付けが進んでいました。

▼垂木の先端には「鼻隠し」と呼ばれる部材を取り付けていきます。この鼻隠しはとても重要で、垂木などの構造体を隠すだけでなく、「雨どい」を取り付ける部材にもなります。

▼午後0時10時頃、待ちに待った昼食会が始まりました。今回は、住宅コンシェルジュの平山が司会を担当。司会からのフリを快諾してくださった、施主のご主人による乾杯の掛け声では、集まった全員が自然と笑顔になりました。

▼昼食会の後は、恒例の現場見学会です。図面と照らし合わせながら、今後の進捗予定などを話し合います。

▼こちらは、お昼までの現場の進捗状態です。朝は土台だけでしたが、約4時間ほどでここまで進みました。

▼午後1時45分ごろ、楽しかった昼食会も終わり、午後の工程がスタート。。午前中に取り付けた垂木の上から、断熱材「キューワンボード」を取り付けていきます。

▼屋根の形にフィットさせるため、パズルのようにキューワンボードを切り分けてはめ込んでいきます。

▼綺麗に形作りが終わったら、ボードの隙間を埋めるように「気密テープ」を貼り合わせていきます。気密性能を高めるだけでなく、隙間をなくすことで雨水が入りづらくなり、家をしっかりと守る構造が出来あがります。

▼玄関上の屋根を覗いてみると、垂木の設置が完了していました。ここからは、大屋根同様に鼻隠しを取り付けていきます。

▼大屋根の方には、「通気胴縁」と呼ばれる部材が設置され始めていました!

▼このあと、上棟式最後の工程「野地板」の施工が行われます。。さらに、専門のルーフィング業者の職人さんの手によって「防水シート」を敷き詰めるルーフィング作業が行われ、当日の全工程が終了となります。このたびの上棟式、誠におめでとうございます。これから本格的に始まる家づくり。ぜひぜひ楽しまれてください。

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