山下さんファミリー

山下さんファミリー

福岡市東区。開発が進む松崎の高台に山下勝明さん一家のマイホームが完成しました。福岡工務店の見学会に最も回数多く足を運んでくださった山下さんならではの家づくりのコツを披露しましょう。

福岡工務店は設立から年月が浅いし広告もしていないためネームバリューは低いです。第一印象はいかがでしたか?不安ではなかったですか?

ご主人元々ハウスメーカーよりも地元の小さな工務店の方が、きめ細かいサービスができるとか、工事は大手よりもきちんとしているといったことを、知人から聞いていました。ですから知名度がないことは気にしませんでした。見学会で実際に福岡工務店の家を何件も見たし、見学会での説明がすごく分かりやすかったです。会社への不安は最初からなかったですよ。

福岡にはたくさん工務店がありますが他の会社には声を掛けなかったのですか?

ご主人「ここだ」と決めた土地に建築条件が付いていたこともあり、他との比較は全く考えなかったですね。

最初から注文住宅一本でしたか?建売住宅やマンションはお考えにならなかったのですか?

奥様はい。友達が去年建売住宅を購入したところ、洗濯機置き場に洗濯機が入らないということがあったんです。また電話の配線であるべきところに電話線ではない別の線が入っていたということも聞きました。たまたまそこのご主人がそういう事に詳しい人だったので対処できたらしいのですが…

ご主人壁の中に入っているものは建売住宅では全く見ることができません。工程に沿って見ることができないので建売住宅には不安を感じましたね。

福岡工務店の見学会には何回くらいご出席いただいたのですか?

ご主人最初の家が福岡市南区の長住。そこで天井の梁を見せる設計を知り「わあ、いいなあ」と思いました。木が綺麗だなと思い「うちもこうしよう!」と思いました。博多区上牟田の家は杉を多用しており、我が家も杉材を使おうと思いました。元々床は木にしようと考えていたんです。

奥様実家がリフォームの時に桜板にしたのを見てこれだ!と思いました。木の床は気持ちいいですね。

ご主人南区和田にも行ったし那珂川町片縄北にも行った。城南区友丘にも行きました。私達一家は福岡工務店で家を建てた人の中で、一番見学会への出席率が高いですね(笑)

奥様それぞれの家にコンセプトがあり、斬新だなあと思うことが多かったです。だからそれらの美味しいとこ採りをしました!

長住の梁、上牟田の杉の床の他に、どんなところを盗みましたか?

ご主人1面だけ壁紙を変えるという点。すごくいいなあと採用しているどの現場に行っても感じました。

子供部屋にはロフトがありますね。ご兄弟は大喜びでしょう?

お2人:片縄北の家にロフトがありましたね。お兄ちゃんがそれを見て「わあ、いいなあ」と言ってました。元々この子がロフトが欲しいと言っていたけど、それはぼんやりとした要望で具体的なイメージは掴めていなかったみたい。それが片縄北を見て「ああ、こんなのが僕の家にもできるんだ!」と大喜び!

奥様のご実家は大工さんですね。大工さんには親しみを感じるのではないですか?

奥様はい。祖父から「どんな人が住むのか分からない家には気持ちがなかなか入らないんだ」と聞いたことがあります。施主の顔を見て「こういう人が入居するのだな」と分かると、気持ちが一層入るらしいです。職人さん達はそういう気持ちでやってくれているんだなと、今回現場に来る度に思いました。ちょうど子供部屋を作っている時、大工さんも山下さんの子供さんのことを話していましたよ。担当の大工さんも「どんな子供達なんだろう?」と想像しながら作業をするようですよ。

福岡工務店と不動産福岡の対応はいかがでしたか?

ご主人どなたもその立場立場で丁寧に接してくれました。分かりやすく説明してくれたり。立場が施主よりだったのが嬉しかったですね。

奥様向こう側にいるというのではなく、こっち側に来て私達と同じものを見てくれるという感じがしました。だから分かりやすかったです。「それを選ぶのだったらこっちの方がいいですよ」と言うので「なぜですか?」と聞いたら、過去の例を出して説明してくれるんです。工事の都合でおっしゃるのではなく、施主の使い勝手を考え「奥様の身長だったらこれぐらいがいいですよ」と言ってくれたので嬉しかったです。

対応で改善すべき点を教えてください。

奥様大雑把な流れは大体分かるのですが細かいところが…どのタイミングで自分達は何を考えればいいのかが分らなかったです。例えば照明や外壁を決めるタイミングとか。

ご主人慌ただしく決めた物もあるので、もう少し早めに言っていただき考える時間が欲しかったです。

慌ただしかったのはどの辺ですか?

奥様福岡工務店の事務所でカタログを出され「この価格帯からこの価格帯で決めてください」と言われ、ポンポンと決めたのですが、その後で「よかったのかな」と思いました。外壁はある程度イメージしていたので決めましたが「提示されたものではなくこっちで決めてもよかったんだ。この範囲でもよかったんだ。価格が(決めたものより)安くてもよかったんだ」ということが後で分かりました。カタログで決定せずメーカーのショールームに行った際にメーカーから「この組み合わせでもいいですよ」と提案され2、3回変更しました。

ご主人自分達のイメージがはっきりと掴めていれば、物を決める時に「外壁はこれ、クロスはこれ、照明はこれで」と決められますが、イメージしにくいというか難しい部分なので、もっと時間があればよかったです。決めた後で二転三転しご迷惑をお掛けしたりしました。

見ために関わる個所は施主が思いや力を入れたい部分でもあるのですね。

奥様そうですね。梁を見せることで一番難しかったのが照明なんです。「梁を見せたら平べったいところにシーリングが付けられませんよ」ということで、これは駄目あれも駄目。「梁を見せたい」とこっちが言った時に「付けられる照明の種類は限られてきますよ」との一言があったら、考え直す余地もあったなと思います。

クロスにも大変こだわられたそうですね。

奥様福岡工務店が的確なクロスをピンポイントで選んでくれました。自分達が最初に考えたリビングのクロスはこれではなく違う色(ピンクなど)でした。でも「いや、これでいきましょう」と却下され別の提案をいただきました。でもプロの目で見た却下であり私達の要望は必ずどこかに取り入れて下さっているんです。

家を建てようと思ったのはいつ頃ですか?

ご主人欲しいと思ったのはもうずっと前から。具体的に考え始めたのは昨年からです。昨年の10月頃から動き始めました。

奥様今住んでいるのは一戸建て借家です。ところが周辺はマンションだらけ。上の子の家庭訪問で分かったのですが、一軒家の子供はうちと隣の子だけでした。ここはマンションが主体の地域だから、戸建て派の私達はここで家を建てるのは無理だなと思いました。それで土地を探し始めたのです。

土地探しのポイントは何でしたか?

ご主人周辺環境です。例えば高層ビルが側にあると日当たりが悪くなります。だから土地を選ぶ時は今現在の周りの環境だけではなく、今後の環境も調べることが大切だと思います。

見学会や住宅展示場でのチェックポイントを教えてください。

ご主人私達なりの家を見る時の流れをお話ししましょうね。最初はまず家全体を見ました。家を建てることを決めた後は間取りを見る、その次は壁紙を見るという風に、だんだん買う立場の視点になります。福岡工務店で建てると決めた後は、見学会で「今日は梁と照明のバランスを見よう」とか「白い壁紙の種類の違いを見よう」など目的を持って出掛けました。そうすると頭に入りますよ。以前は漠然と見ていて「あそこのあれ、どんなだったっけ?」と思い出せなかったりしたんです。ハウスメーカーの住宅展示場を見たこともありますが、見せるための照明だったり家具だったりで生活するための家ではないですね。

見学会で見たことをご夫妻で復習、検討されたわけですね。役割分担があったとか…

奥様1人は必ず冷めた状態でいるということです。家のことを考えていると、頭の中がパンパンになります。あれもしなきゃ、これも考えなきゃでいっぱいいっぱい。主人が結構そんな状態になったんです。でも2人共そうなると判断ができなくなるから、失敗しないためには1人は冷静になろうということです。「もういいじゃない。完璧を目指すんじゃなく譲れるところは譲ろう」これが私のスタンスでした。ご主人脳ミソが疲れるくらい悩むこともまた注文住宅のいいところ。壁紙1枚から自分で考えられる楽しさ!とご主人がポツリ。

それでも「失敗したな」ということはありますか?

奥様これはもうどうしようもなかったのですが…家族1人1人の動線を考えた家づくりをお勧めします。うちは男の子が2人なので玄関を上がったらまず汚れた手を洗うようにしつけてきました。ところが洗面所を玄関近くに持ってくることができなかったんです。洗面所がキッチンの横なので帰宅したら台所の勝手口から入ることになるかも(笑)

ご主人はいかがですか?

ご主人日当たりのことなんですが、1階リビングの外を洗濯物を干すスペースにしようと予定していました。でも今ここに座って話しをしていると反対側の方がよかったのかなあと、太陽の差し込み方を見て思っています。窓の位置も間違えたかなあ。時間帯を色々と変えて見に来ないと分からないものですね。南側だから日当たりがいいと単純に決めたのですが、建物の陰になることは考えなかったです。建物自体については何の不満もありません。

今日は山下邸の完成見学会の日でもあります。来場してくださる方々に向ける奥様の優しい眼差しが印象的です。

奥様大工だった祖父の後ろについて、小さい頃よく現場に出掛けていました。その祖父がよく言っていました「家を人に見て頂くことはその家の幸せなんだよ」と。ですから見学会に来ていただく人の数だけ、この家は幸せなんだろうなあと思います。