ハウスメーカーと工務店はどっちが安い?【それぞれの特徴や違いを解説】

ハウスメーカーと工務店はどっちが安い?【それぞれの特徴や違いを解説】

家づくりをお考えの方が、インターネットなどで建築会社を詳しく調べていくと、「ハウスメーカーと工務店は何が違うの?」「建築価格はどっちのほうが安いの?」という疑問に行き当たることも多いのではないかと思います。

本記事では、ハウスメーカーと工務店のそれぞれの特徴や違いを基に、向いてる方・向いてない方や建築価格の比較までわかりやすく解説します。

 

 

 

ハウスメーカーと工務店の違い

ハウスメーカーと工務店はどっちが安い?【それぞれの特徴や違いを解説】

ハウスメーカーは、「日本国内全域または広範囲に展開する建築会社」をイメージする方が多いでしょう。工務店は、「地域密着で狭い範囲で営業する建築会社」をイメージする方が多いのではないでしょうか。

場合によっては、設備工事やリフォームなどをおこなう小規模な住宅関連会社をイメージする方もいるかもしれません。そのようなイメージが一般的だとは思いますが、じつはハウスメーカーと工務店には明確な定義はありません。それが、「何が違うの?」というお悩みに繋がるのです。

明確な定義がないとは言っても、実際にハウスメーカーと工務店で話を聞き比較してみると、大まかな特徴があることに気が付かれると思います。そこで、それぞれの特徴をまとめて比較していきます。

 

 

ハウスメーカーとは

ハウスメーカーと工務店はどっちが安い?【それぞれの特徴や違いを解説】

一般的にハウスメーカーと言われる建築会社には以下のような特徴があります。

●全国展開しており社会的信用がある
●住宅のデザインがある程度決まっている
●大量仕入れでコストが抑えられている

それぞれ順番に解説します。

 

全国展開しており社会的信用がある

明確な定義はないものの、ハウスメーカーと呼ばれる建築会社は、一般的に全国展開しており、知名度が高く社会的な信用があると言えるでしょう。莫大なお金をかけたテレビCMや総合住宅展示場の豪華なモデルハウスなどもあり、その名前を目にする機会も多くなります。

 

住宅のデザインがある程度決まっている

ハウスメーカーは全国展開していることもあり、全国で一定レベルの品質の住宅を建てる必要があります。そのため、間取りや設備やデザインなどが規格化されていることが一般的です。一定レベルの品質を期待できる反面、制限もあるため、思い通りの間取りや設備やデザインを実現できないこともあります。

 

大量仕入れでコストが抑えられている

全国展開による大量生産と住宅の規格化により、建築資材を一度に大量に仕入れることができます。そのため、標準仕様は仕入れコストが抑えられるというメリットがあります。その反面、インスタグラムなどで見つけた特別な設備を採用しようとした場合、コストが跳ね上がることもあるため注意が必要です。

 

 

工務店とは

ハウスメーカーと工務店はどっちが安い?【それぞれの特徴や違いを解説】

一般的に工務店と言われる建築会社には以下のような特徴があります。

●地域密着のため施工エリアが狭い
●施主の要望に合わせて家づくりする
●中間マージンが価格に上乗せされない

それぞれ順番に解説します。

 

地域密着のため施工エリアが狭い

工務店は、一般的に地場の狭い施工エリアで住宅を建築しています。そのため、気に入った工務店があっても、全国どこでも家を建てられるわけではありません。その反面、地域密着で自社の監督が現場を定期的に訪れて確認できるなど、建築現場の施工精度や進捗管理という部分では安心して任せることができます。

 

施主の要望に合わせて家づくりする

大量仕入れをするハウスメーカーとは違い、工務店では自由な間取りやデザインを実現できるなど、施主の要望に合わせて家づくりをしてくれるところが多いです。しかし、施主と設計士やインテリアコーディネーターが打ち合わせを重ねながら家づくりをしていく分、住宅が完成するまでにはどうしても時間がかかってしまいます。

 

中間マージンが価格に上乗せされない

ハウスメーカーは、受注した住宅建築を下請けの工務店に発注しています。そのため、中間マージンが価格に上乗せされますが、工務店に依頼すれば中間マージンはかかりません。同じ金額であれば材料費や住宅設備に経費をかけた家ができるでしょう。ただし、工務店の質によって建築の精度が異なるため注意が必要です。

 

 

ハウスメーカーと工務店はどっちが安い?

ハウスメーカーと工務店はどっちが安い?【それぞれの特徴や違いを解説】

ハウスメーカーと工務店の建築価格を比べて、一概にどちらが安いと言うことはできません。住宅の規模や間取り、希望する仕様などによっても価格は異なるため、ハウスメーカーや工務店を個別に比較する必要があります。

しかし、一般的には同じ建物を建てた場合、ハウスメーカーよりも工務店のほうが価格は安い傾向にあります。ハウスメーカーは多くのお金をかけてテレビCMやモデルハウスを建てています。その他にも、技術開発などの費用も建築費に上乗せされるため、同じ建物であれば割高になってしまうのです。

 

 

ハウスメーカーに向いている方

ハウスメーカーと工務店はどっちが安い?【それぞれの特徴や違いを解説】

家づくりをおこない際、ハウスメーカーに向いているのは以下のような方です。

●あまり悩まず家づくりをしたい
●短期間で新しい家に入居したい
●有名メーカーの安心感がほしい

それぞれ順番に解説します。

 

あまり悩まず家づくりをしたい

一生に一度のこだわりを持った家づくりは、思い入れのある家になるものの、その反面、細かい部分まで施主が選択する必要があり、大変という声があるのも事実です。ハウスメーカーの規格は、一般的な人気を考慮したものとなっているため、あまり悩まず家づくりをしたいという方には合っているでしょう。

 

短期間で新しい家に入居したい

ハウスメーカーは、間取りやデザインが規格化されていることや、部材を自社工場でつくり現場で組み立てる建築方法など、家づくりが効率化されています。そのため、工務店での家づくりに比べて、間取りなどの決定や建築そのものが早く終わり、短期間で新しい家に入居したいという方には向いているでしょう。

 

有名メーカーの安心感がほしい

ハウスメーカーで家を建てれば、知名度やテレビCMに起用されているタレントのイメージなどから安心感を得ることができるでしょう。また、〇○○というハウスメーカーで建てたというブランド価値もあります。有名メーカーというブランドによる安心感を得たいという方は、ハウスメーカーが向いているかもしれません。

 

 

工務店に向いている方

ハウスメーカーと工務店はどっちが安い?【それぞれの特徴や違いを解説】

家づくりをおこない際、工務店に向いているのは以下のような方です。

●こだわって家づくりをしたい
●自分たちのペースで進めたい
●知名度より会社の特徴を重視

それぞれ順番に解説します。

 

こだわって家づくりをしたい

地域密着の工務店の家づくりは、施主の要望を最大限実現できるように二人三脚で進めていくのが特徴です。間取りや各居室の広さのバランス、外壁のタイルの間隔や巾木の色に至るまで、こだわり抜いた自分だけの家をつくれます。理想の暮らしのために妥協したくないという方は工務店をお勧めします。

 

自分たちのペースで進めたい

工務店では、設計の自由度が高くこだわりを多く反映できる反面、考えたり悩んだりすることも多く、ハウスメーカーでの家づくりに比べて時間がかかります。だからこそ完成した時の満足度は高くなるでしょう。ただし、短い工期で完成を目指すのであれば、施主側にもスピーディーな対応を求められる場合もあります。

 

知名度より会社の特徴を重視

小規模な会社が多い工務店は、地場のエリアに限っても知名度が高いとは言えません。しかし、ハウスメーカーのように効率化を求めて規格化されているわけではないため、会社によって様々な特徴を持ち合わせています。ご自身が理想とする家に合う工務店と家づくりを進めていくことで満足度は高まるでしょう。

 

 

まとめ

ハウスメーカーと工務店はどっちが安い?【それぞれの特徴や違いを解説】

本記事では、ハウスメーカーと工務店のそれぞれの特徴や違いを基に、向いてる方・向いてない方や建築価格の比較までわかりやすく解説しました。

ご説明したようにハウスメーカーと工務店の違いに明確な定義はありません。そのため、ハウスメーカーや工務店の情報を収集し、ご自身がどういう家づくりをしたいかで取捨選択していくことになります。

しかし、多くの方にとって家づくりは一生に一度のことですので、理想の暮らしがイメージできない方もいらっしゃると思います。福岡工務店では、設計士が直接お客様と対話し、想いを汲み取りながらイメージをカタチにしていきますので、家づくりや建築会社選びにお悩みの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。